グリーンウォッシュとは
グリーンウォッシュとは、製品や企業を実際よりも環境に良いように見せる表示や広告のことです。まったくの嘘という場合もありますが、より多いのは事実の一部だけを強調したり、意味のあいまいな言葉を使ったりして、消費者が自分から良いほうに誤解するよう仕向けるケースです。パッケージに緑色と葉っぱの絵を入れ、自然や地球を思うといった文句を添えるだけで、多くの人は環境に配慮した製品だと感じます。しかしそうした雰囲気は、製品の実際の環境影響について何も教えてくれません。この記事は特定の製品や企業を評価するのではなく、表示を読むときに使える問いを整理します。
あいまいな言葉を具体的な問いに変える
環境にやさしい、自然派、持続可能、エコのような広い言葉は、それだけでは確かめようがありません。こうした文句を見たら、いくつかの問いに置き換えてみましょう。製品のどの部分が良いのか、原料なのか包装なのか製造工程なのかを問います。どれだけ良いのか、比べる相手は何なのかも見ます。たとえば何かを何パーセント減らしたと言うなら、何と比べてなのかが一緒になければ意味を持ちません。これらの問いへの答えが包装にも公式サイトにも見当たらないなら、その文句は情報というより雰囲気に近いと考えるほうが安全です。
よく見かける誤解のパターン
グリーンウォッシュはいくつかのよくある形で現れます。一つ一つはささいに見えても、知っておくと広告の文句が違って読めます。
- 一部だけを強調する:包装を一つ変えただけで製品全体が環境に良いかのように言う
- 根拠のない主張:数値や出典なしに良いとだけ言う
- 当然のことを長所のように:法律ですでに禁止された成分が入っていないことを売りにする
- あいまいな言葉:自然、やさしい、緑のように定義のない表現を使う
- 認証のように見える絵:機関名なしにマークの形だけをまねる
- ましなものを良いものとして:同じ種類の中で少しましなものを環境に良いと言う
認証マークで確かめること
公的な認証は、定められた基準をもとに第三者機関が審査して与えるものです。韓国では環境部が運営する環境標識制度が代表的で、同じ用途の製品の中で環境性が改善された製品に付けられるマークです。ただしマークがあるからといって、その製品のすべての面が良いという意味ではなく、認証ごとに評価する範囲が異なります。初めて見るマークなら、マークのそばに発行機関の名前があるか、その機関のサイトで基準や認証製品を照会できるかを確かめましょう。機関名も照会方法もないマークは、企業が自分で作った絵である可能性があります。認証の種類と照会方法は、運営機関の公式案内を確認するのがいちばん確実です。
分別表示は環境認証ではない
包装材にある分別排出の表示は、この包装をどの種類に分けて捨てるべきかを知らせる案内です。それ自体が、製品が環境に良いとか必ずリサイクルされるという保証ではありません。表示があっても、食べ物が付いていたり複数の素材が貼り合わされていたりすると、実際にはリサイクルが難しいことがあります。また、リサイクルできるという言葉と実際にリサイクルされるという言葉は違います。リサイクル可能な素材と書かれていても、地域の回収や選別の仕組みによって結果は変わります。品目ごとの捨て方は、生活の知恵カテゴリの分別の記事と自治体の案内を参考にしてください。
生分解・再生原料といった言葉の読み方
生分解性、堆肥化可能、再生原料、植物由来といった表現は、条件と合わせて読む必要があります。生分解性素材の中には、特定の温度と湿度がそろった産業施設でしかうまく分解されないものがあり、一般ごみと一緒に捨てたり自然に捨てられたりすると、期待したほど早くは消えないことがあります。また普通のプラスチックと混ざるとリサイクルを妨げることもあるので、包装の案内どおりに捨ててください。再生原料や植物由来という言葉も、全体のうちどれくらいかという割合が書かれているかを確かめましょう。一部しか入っていなくても同じ言葉を使えるからです。
企業の大きな約束の読み方
製品表示だけでなく企業広告でも、カーボンニュートラルや排出実質ゼロといった大きな目標をよく見かけます。こうした約束は、いつまでに、どの範囲の排出を、どんな方法で減らすのかが一緒に公開されてこそ意味があります。実際に排出を減らすことと、ほかの場所での削減実績を買って相殺することは別の方法なので、両者の比重を明らかにしているかも見ておく価値があります。遠い将来の目標だけを大きく掲げ、これまでの実績や中間目標が見えないなら、判断を保留するほうがよいでしょう。これは投資の助言ではありません。企業が公開した報告書や公式資料をもとに自分で確かめてください。
疑わしいときにできること
表示が疑わしいからといって、すべての製品を避ける必要はありません。その代わり、暮らしの中で使える順番を決めておくと判断が楽になります。まず本当に必要なものか、すでに持っているもので代わりにならないかを考えます。次に公式の認証があるか、具体的な根拠があるかを確かめ、根拠のない文句を高いお金を払う理由にしません。明らかに事実と違う表示や広告を見つけたら、関係機関の消費者相談窓口や通報の手続きを利用できます。表示や広告に関する基準は変わることがあるので、最新の内容は公式の案内を確認してください。
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